TOP > プレスリリース > 創業期のアントレプレナーへの投資に特化し、存続期間を“無期限”とする「ジャーミネーション1号ファンド」を組成
プレスリリース
2022.12.15
株式会社リバネスキャピタル(東京本社 東京都新宿区、代表取締役 池上昌弘、以下「リバネスキャピタル」)は、情熱をもってディープイシューの解決に挑戦するアントレプレナーが創業した国内ベンチャー企業へのシード投資に特化した「ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合(通称 ジャーミネーション1号ファンド)」の組成を完了し、存続期間を”無期限”として2023年1月より運用を開始します。リバネスキャピタルが無限責任組合員として本ファンドを運営し、有限責任組合員には親会社の株式会社リバネス(東京本社 東京都新宿区、代表取締役 丸幸弘、以下「リバネス」)及びリバネス・リバネスキャピタルのメンバーが参画しております。
本ファンドでは、すべての組合員が、支援者ではなく主体的にベンチャーの成長に寄与するとともに、大企業や中小企業を巻き込んだ新たなプロジェクトを仕掛けることで、保有株式の売却を第一の目的としない新しいファンドのあり方を実現します。
【ファンド組成の背景】
リバネスの創業は、ちょうど21年前の2001年12月15日、出前実験教室の原点ともなる「先端科学の講演会」を公文教室の子供たちに実施したところから始まりました。その後、2002年6月14日に理工系の大学生・大学院生15名がファウンダーとなり、自費で360万円の資本金を集め、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと会社を設立するに至りました。以来、リバネスのメンバー全員が、異分野の知識や技術をブリッジし、地球貢献に資するプロジェクトを自ら仕掛け続ける「サイエンスブリッジコミュニケーター®️」として活動しています。
2014年には、世の中に新たな業を創る「創業応援プロジェクト」の一環として、研究開発やものづくりの力で課題解決に挑むディープテックベンチャーの発掘・育成プログラム「TECH PLANTER®️」を開始し、これまでに国内外3,000に及ぶアントレプレナーを発掘しています。そして、科学技術の社会実装を加速させ、世界を変えるために、リバネスのメンバーがリーダーシップをもって創業を後押ししてまいりました。
また、2020年1月にリバネスの100%子会社としてリバネスキャピタルを設立し、直接投資によるベンチャー企業への投資開発業務や、ベンチャー企業のコーポレート業務体制を整える伴走型サービスとして環境開発業務を提供し、投資先だけにとどまらず多くのアントレプレナーの活動を後押しする体制をリバネスと共に構築してきました。
しかし、ベンチャーの創業にまつわる課題は全て解消されたわけではありません。設立直後のシード期においては、VCからの調達や銀行の融資が受けにくいため、エンジェル投資家がリスクをとって自費を投じることが多く、そのほとんどが個人の投資家です。また、現存するファンドは一般的に存続期間が10年と定められている場合が多く、研究開発に長い年月を要するベンチャーの中には、時間軸が合わずに資金調達が困難を極める場合があります。つまり、日本においては、シード期から社会実装を達成するまでの長期にわたり、ベンチャーに伴走し続けられる組織・VCはまだほとんど存在していないというのが実情です。
そこで、このたび、リバネスキャピタルでは、リバネスと共同で保有株式の売却益を第一の目的としない無期限ファンドを組成し、自ら汗をかいて主体的にプロジェクトを仕掛けるリバネスのサイエンスブリッジコミュニケーターとともに、投資先ベンチャーの経営基盤の構築を後押しすることで、世の中に科学技術の社会実装を通じたインパクトを生み出す「ジャーミネーション1号ファンド」の運用を2023年1月より開始いたします。
リバネスは設立から20周年を迎え、当時学生であった創業メンバーが自己資金を注入してリバネスを創業したように、今一度、リバネスキャピタル・リバネスのメンバー自らが資金を拠出して次世代のベンチャーを育てていく投資の循環を生みだしてまいります。
【ファンドの特徴】
20周年を迎えたリバネスと共にリバネスキャピタルが今行うべき挑戦とは、リバネスグループだからこそできる挑戦とは何か、それをとことん突き詰めて組成したものが「ジャーミネーション1号ファンド」です。
本ファンドの特徴は、以下のとおりです。
有限責任組合員がサイエンスブリッジコミュニケーター®(以下「SBC」)であること
リバネスのSBCは、研究者と異分野との知識をブリッジし自らプロジェクトを仕掛けるメンバーです。本ファンドにおいては、有限責任組合員のほとんどをSBCという構成にしております。リバネスグループの成長にコミットするSBCが自ら資金を拠出し、自ら汗をかき、投資先や投資先の成長の鍵を握る大企業・中小企業などを巻き込んだプロジェクトを仕掛けることで、投資先の成長がこれまで以上に促進されるのではないかと考えております。また、本ファンドは、情熱をもってディープイシューの解決に挑戦するアントレプレナーが創業した国内ベンチャー企業のシード期の小口出資を行い、種(シーズ)の発芽・芽出し(ジャーミネーション)を促進する役割に特化します。ファンドサイズは大きくありませんが、有限責任組合員をSBCで固めていることで、リスクテイクしやすくかつ小回りの効く運用が可能であると考えております。
②ファンドの存続期間が無期限であること
本ファンドでは、存続期間を「無期限」と設定いたしました。無期限と設定することで、投資先のベンチャー企業の経営者・研究者に対して、IPOやM&Aといったイグジットの期限に振り回されることなく研究開発と社会実装に対して心身両面で最大限のリソースを割いていただきたいという点と、社会実装までリバネスがいつまでも伴走するつもりでいるという、2つのメッセージを込めています。
ただし、これはいつまでも結果を出さないことを許容するものではありません。リバネスは知識プラットフォームを活用して投資先企業の研究開発の促進を、リバネスキャピタルは投資先企業の経営基盤の構築をそれぞれ伴走することで、少しでも早く、確実に投資先企業を通じた科学技術の社会実装への道筋を作ってまいります。
本ファンドの運用を通じて、リバネスキャピタル及びリバネスグループのさらなる成長と、投資先企業の関わる科学技術の社会実装を加速し、科学技術の発展と地球貢献を実現してまいります。
【ファンドの概要】
名称 | ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合 (通称:ジャーミネーション1号ファンド) |
出資約束金額 | 1.3億円 |
1社あたり投資額 | 500万円を基準とする |
無限責任組合員 | 株式会社リバネスキャピタル |
有限責任組合員 | 株式会社リバネス/株式会社リバネス及び株式会社リバネスキャピタルに在籍する役員及び社員のうち一定の条件を満たす者(合計33名) |
組合効力発生日 | 2022年12月1日 |
組合存続期間 | 無期限とする |
【ファンドのスキーム】
日本経済新聞(電子版)に取り上げていただきました。:該当記事
<問合せ先>
株式会社リバネスキャピタル 担当:渡辺・岩尾
株式会社リバネス 経営企画室 担当:松原
Tel:03-5227-4198 Mail:contact_us@lnest.capital
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