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社員インタビュー

投資を起点に、社会課題の解決を推進する人

2024.08.02

「働かせてください」と問い合わせたことが、投資開発事業部 岩尾みゆきのはじめの一歩だった。学生時代から環境問題、社会課題に強い関心があり、様々な活動に参加していた岩尾だが、“仕事”として携わる機会はこれまでなかったという。リバネスキャピタルに入社して、投資を担当する中で、彼女の想いはどう実現されているのかを聞いた。

ーまず、入社の経緯を教えてください。

子どもが成長して育児が落ち着いたタイミングで、再就職の機会を模索していました。特に、学生時代から興味があった環境問題等に関わる仕事に就きたいという思いがあり、社会問題を考えるオンラインサロンに参加していました。そこで、リバネスの人が登壇していて、リバネスという会社を知りました。

当時は、「科学技術の発展と地球貢献を実現する。」というビジョンを掲げるリバネスに魅了され、「なんでもいいから働かせてほしい」という思いでした。しかし、研究者集団であるリバネスは修士・博士のみの採用で、私は学部卒でした。そこで、何か少しでも可能性があればという思いで、問い合わせフォームから連絡をしてみたんです。すると、「リバネスの100%子会社で、ベンチャーの経営支援をするリバネスキャピタルという会社あるのですが、ご興味ありますか?」と提案してくださって。バックオフィスという異なるベクトルで社会課題の解決を推進できることに魅力を感じて、入社を決めました。

ー復職には勇気が必要だったのではないでしょうか。

そうですね、12年ほどブランクがありましたので。当時はとても不安でしたが、内定をいただいた時はとても嬉しかったです。入社してからも皆さんが暖かく迎えてくださり、勇気を出してよかったなと思っています。

私は好奇心が強く、なんでもやってみたい性格ということもあり、リバネスキャピタルは適した環境でした。入社当初は投資未経験ながら、投資開発事業部に配属になり、先輩方のサポートを頂きながら、決算書や試算表を読み解くことから始めました。投資検討のために様々なベンチャー企業に出会うため、新しいことを知る機会が多く、日々刺激があります。

ーどのような基準で投資をする企業を決めているのでしょうか?また、投資するまでのフローを教えてください。

現状リバネスキャピタルには3つの投資ポリシーがあります。「創業研究者のQ(Question)とP(Passion)が明確※」「3人のチームが作られている」「リバネスのメンバーが命をかけて伴走している」です。それらの条件が満たされ、さらにリバネスのビジョンである「科学技術の発展と地球貢献を実現する」を推進する企業であると判断された場合に、投資を実施します。

投資を受けたいベンチャー企業は、リバネスの担当者と二人三脚で、ビジョンや事業計画を伝えるプレゼンテーションを磨いていきます。これは投資委員会のメンバーに向けて実施するためのものです。投資委員会では、発表内容と質疑を踏まえて、投資するかどうかを決定します。

※リバネスでは、イノベーションを生み出すための概念であるQPMIサイクルを提唱している

ー岩尾さんはどのような業務を担当していますか?

主にふたつの業務をしており、ひとつは投資関連の仕事で、出資前は、投資委員会実施に向けての準備、出資後は、出資先の経営状態をモニタリングすることです。売上の増減やキャッシュフローを確認することで、資金ショートの可能性を早めにキャッチし、事業改善や事業推進となる他社の紹介、さらには資金調達準備も適宜サポートします。

もうひとつは、ベンチャー企業を支援する仲間を増やすジャーミネーションキャピタルという取り組みです。ベンチャー企業のジャーミネーション期(研究シーズの“芽出し”の時期)には、Chief x Officer(CxO)人材や、投資する側の金融機関やVC・CVCの支えが必要です。リバネスキャピタルは、ジャーミネーション期に投資する金融機関やVC、事業会社がもっと増えればれば、より多くのベンチャー企業が事業を伸ばすことができると考えています。そこで、ジャーミネーション期のベンチャー企業に投資する仲間を増やすために、CVCの設立・運営支援をしています。また、金融機関やVC、事業会社の方々を対象に、ベンチャー企業に伴走するために必要な考え方、コミュニケーションの仕方などを研修で伝えています。

ー業務をするなかで投資に対する印象は変わりましたか?

以前は「投資は投資して終わり」というイメージでしたが、リバネスキャピタルは投資した後も、事業が軌道に乗るまで伴走をしていきます。定例会議では、商品やサービスをどう販売し売上を伸ばすかの戦略支援だけでなく、会社の課題を解決してくれそうな企業を紹介して、連携の促進もしています。従来の投資の枠組みを超えて、ベンチャー企業の伴走をすることがリバネスキャピタルの強みだと思っています。

ーリバネスキャピタルでのやりがいを教えてください。

新しいことに挑戦ができることは、とても嬉しく、やりがいに繋がっています。CVC運営支援では、資金調達の為に、ベンチャー企業と事業会社の担当者が密に議論していく中で、担当者のベンチャー伴走に対する姿勢や考えが変化していくのを感じることがあります。経営や事業に向き合うアントレプレナー人材が増えていることを体感しており、この仕事の意義を感じています。

ー今後、挑戦したいことはありますか?

ふたつあります。ひとつは、ベンチャー企業に頼られる存在になることです。ジャーミネーション期において、資金調達は大きな壁のひとつです。投資だけでは終わらないリバネスキャピタルだからこそできる支援を続けたいです。もうひとつは、自らプロジェクトをリードし、リバネスキャピタルという組織の成長に貢献したいです。今後は業務をできるようになるだけでなく、仲間を引っ張っていき、共に成長していきたいです。

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