TOP > ニュース > 経営者伴走人材育成モデルの確立を目指したコミュニティ「ディープテックCxO会」2023年開催報告
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2023.12.27
株式会社リバネスキャピタル(本社:東京都新宿区、代表取締役:池上昌弘)は、経営者伴走人材の育成モデルの確立を目指したコミュニティ「CFO会」を2023年3月に創設しました。その後、名称を「ディープテックCxO会」と改め、2023年はキックオフ会を含む全5回開催しました。
リバネスキャピタルではこれまで「科学技術」と「事業の成長」をブリッジする伴走者として、研究開発型ベンチャーへの投資活動だけでなく、その後のメンタリングやブランディング支援、経営環境整備の一環として経理業務や労務管理、人事評価システム構築を行ってまいりました。
経営者(CEO)は日々様々な経営課題に奮闘しながら「全社一丸」となって事業を進めている一方で、「孤独」を感じることが多いと言われています。
CFOやCOO、CSOはCEOの「伴走者」として、経営者の孤独を解消しつつ、会社のビジョン・ミッションの達成に向けて汗をかき、その存在が事業の成否を決めると言われるほど、極めて重要なポジションです。
私たちリバネスキャピタルは、リバネスグループとお付き合いのある研究開発型ベンチャー企業のCFO/CSO/COOやそのポストCxOポジションの方たちを対象としたコミュニティを創り、マインドやナレッジシェアを通して、共に「最良最高の伴走者」を目指すこと、伴走者人材の採用や育成に資する活動へと繋げることを目指し本会を創設しました。
<2023年の開催ダイジェスト>
・第0回 「CFO会」|3月2日開催 (キックオフ会)
リバネス/取締役CFO兼リバネスキャピタル/代表取締役の池上より「経営者伴走人材のコンピテンシー解明」という本会目的の発表から始まり、池上自身のコンピテンシーに繋がるような経験談や質疑応答が行われ、参加者の自己紹介プレゼンと交流会を行いました。
・第1回 「CFO会」|5月19日開催
株式会社メタジェンCFOの水口氏より、現在のCFOというポジションに至るまでの経緯と自己分析内容に関する発表を通して、経理財務の経験有無は関係ないこと、会社のステージに合わせて自分の役割を変えていく柔軟なスタンスが重要であるという示唆がありました。リバネスキャピタル代表の池上より、研究シーズの芽出しを意味するキーワード「ジャーミネーション」の定義説明とプロジェクト方針が語られました。
・第2回 「CFO会」|8月2日開催
インテグリカルチャー株式会社CFOの小林氏、株式会社ElevationSpaceのCFO河邊氏のお二人とトークセッションを開催。テーマは『伴走者はチームに行動変容を起こせるのか』。両名の現在のポジションに至るまでの経緯や取り組み事例を通じて、ビジョンへの共感や情熱的かつ柔軟なコミュニケーション、そして困難な時でも楽しむ姿勢を示すことで伴走者がチームに行動変容をもたらしているという共通点が見出されました。その後、経営者伴走人材の共通点からコンピテンシーを明文化する取り組みとして専門家を巻き込んだプロジェクト「CxOコンピテンシー研究プロジェクト」発足及び趣旨説明が行われ、経営者伴走人材のような社内の伴走者だけでなく、外部の伴走者集団「Germination Capitals」に関する構想の説明も行いました。
・第3回 「ディープテックCxO会」|11月2日開催
本会の名称を「CFO会」から「ディープテックCxO会」に変更。伴走ポジションであるCFO/COO/CSOなどCxOポジションの方が参加し、普段と違うCxOポジションになりきるロールプレイングワーク「仮想CxO会議(経営会議)」を開催しました。参加者が複数のグループに分かれ、リアルな経営課題を開示し、その中から1社を選定。普段と違うCxOポジションになりきって仮想のCxO会議に参加。選定されたベンチャーから出された経営課題について議論し、制限時間内に解決策を考え、その後全員の前で発表しました。参加者からは別のCxOになりきる事で「普段の自分を客観視できた」「チームメンバーの気持ちの理解が進んだ」というコメントもあり、客観視力の向上とブリッジコミュニケーション力(※)の向上に資するワークとなりました。
※ブリッジコミュニケーション:異なるものに橋をかけ、世界を変える価値を生み出すコミュニケーションの概念。
・第4回「ディープテックCxO会」|12月20日開催
2023年最後の本会は、第2回に発表した「CxOコンピテンシー研究プロジェクト」の調査報結果の報告が行われました。その後、前回ワークの発展版となるロールプレイングワーク「仮想投融資検討会議」を開催しました。仮想CxO会議による客観視力やブリッジコミュニケーション力向上の効果と、リバネスキャピタルが開講している投融資機関向け人材育成コース「ファイナンスブリッジコミュニケーター(FBC)コース」での取り組みを融合させたもので、ベンチャーCxOが投融資機関の担当者になりきり、投融資検討のディスカッションを行いました。題材ベンチャーを投資グループと融資グループに分け、各々グループで投融資検討を実現するために必要なポイントについてだけでなく、ベンチャーの事業計画をアップデート出来るような打ち手についても議論されました。
■本件に関するお問い合わせ
株式会社リバネスキャピタル(担当:鈴木・富田・岩尾・阿部)
E-mail:lc_ac@lnest.jp Tel:03-5227-4198
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